【日程】
2013年 10月19日
【参加者】
2名
【コースタイム】
登山口5:15~入渓6:25~3本スラブへの二俣7:40~稜線12:00~13:30登山道~登山口15:50
【山行内容】
日没が早いため登山口に前泊して、早朝5:15にヘットランプを着けての出発である。前々日まで台風で雨模様であった為、壁の様子が心配だった。八乙女滝を左手に見て登山道を進むと鞍掛沢との出合いである。水量は平時とあまり変わらないようである。さらに進み登山道が本格的な登りに差し掛かるところで、登山道を横切る大きな倒木にはりっぱなナメコが自生していた。
この辺りより入渓すると、ちょうど霧来沢本流と出合いの所であった。ここを右俣に入る。右に大きく沢が曲がり短いゴルジュ帯を抜けるところには直登が難しい滝がかかる。ここは左の草付きの壁を登る。一見するとホール、スタンスともに豊富そうだが以外に無い。慎重にノーザイルで登ると上には残置のボルトがあった。ここは初心者がいる場合はザイルを出した方が無難だろう。
さらに進み、右から滝状の小さな枝沢を見送ると右よりV字スラブへの取り付きに至るゴーロ状の沢を見送る。これが地図上の水線の右沢だと思われる。この辺りは良く地図読みする必要があり、それを怠ると各スラブへの取り付きを間違えるかもしれない。次に右より現れた枝沢を右に入る。すぐに滝が掛っているがこれは悪いので右より巻く。この辺りから枯沢の様相となり、スタンス、ホールド共に豊富な赤みかかった岩質のスラブを登る。念の為この辺りからザイルを出す。今回は二人の為、アンザイレンにてつるべで登攀することにする。スラブの中央に入るイルンゼの右に入ったところで、右端にビレイを取りクライミングシューズに履き替える。そろそろ出発というところで「ブン!!」と耳もとで音がしたと思った途端、「カン」とヘルメットにピンポイントで落石がヒット!!慌てて身支度を整えて出発である。それにしてもヘルメットで良かった。
快適にスラブを登攀するが、ランニングを取るには潅木しか無く、ルート取りをあれこれと相談する。お互いリード時にはこれでもかとザイルをいっぱいまで伸ばす。今回は右ルートを登攀して、稜線直下のフェースを左に取り付いてみる。しかし岩が脆く立っていて落石の危険があると判断して、右へトラバースして稜状を登攀する。最終ピッチは適度に立っていて今回の核心部といったところか。
稜線に出て一休みしてザイルを解く。秋風に揺れる紅葉が紅、黄、紫と色とりどりで大変美しい。赤いスラブ、4~1スラブ、右スラブと右手に見送りながら登山道を目指す。藪はあまり濃くは無く、丁度背丈ほどである。登山道に出て、下山を開始する。入渓前に見た登山道の倒木のナメコはもう無かった。残念。
下山後は湯倉温泉の共同浴場で汗を流す。格安で提供して頂いていることに感謝である。地元の方とナメコの話をすると我が身の様に残念がってくれた。心も体も温まり帰路についた。
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