場所 | 吾妻連峰西大巓 |
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エリア | 東北 |
日程 | 2021/06/06 〜 2021/06/06 |
白布峠9:30 → 馬場谷地10:30 → 1725m付近小休止11:30 → 西大巓山頂12:16 ~ 13:05 → 布滝14:35 → 早稲沢駐車場(登山口)14:57
西大巓には積雪期には山スキーで訪れたことがあったが、無雪期は私にとって初めての山行となった。
今回は福島県勤労者山岳連盟の清掃登山で、裏磐梯ビジターセンターに集合して記念撮影の後、各山岳会が分散して清掃活動を行う。
我々も2台の車で、先ずは早稲沢登山口に車を1台デポする。次いでスカイバレーを白布峠に向かう。路肩や法面には一面にフキの生えている場所があり、数名がフキを採取していた。
白布峠の駐車場は広くトイレもある。ライダーの方が休憩している中、準備を整えて出発する。天候は高曇りで気温も高くなく、登山日和である。
スカイバレーを横切り、路肩から登山道へ入る。「西吾妻まで4.5km」の白布峠登山口の看板を横目に見て登山道を進む。新緑の時期でアカヤシオかムラサキヤシオが分からないがツツジとコブシがあちらこちらに咲いて目を楽しませてくれる。
登山道は樹林帯の中をゆるやかにアップダウンしながら続き地形変化が乏しいので、どこを歩いているのか分かりにくい。さらに、清掃登山のため、私はトングまで用意して気合を入れてきたのだが、ゴミらしいゴミがほとんど見つからない。登りに拾ったのは目印の赤ビニールテープの断片のみであった。
登山口から2.2kmの馬場谷地に着く。昔は湿原の中を登山道が通っていたとのことだが、現在は植生保護のため立ち入り禁止となっている。行程の半分まで来たが、標高は60mしか登っていない。残り2.2kmで標高差約500mを登る。
登山道は岩の積み重なった急登となり、苔むしていて滑りやすい。一部笹に覆われた部分を抜け、後続と距離が離れたこともあり、しばし小休止する。
シラビソの樹林が小さくなり残雪で登山道が覆われるようになる。登山道へのルート維持が必要。傾斜が緩み、空が広がると間もなく西大巓頂上に到着した。
頂上からは360°の展望が得られ、蔵王、朝日、飯豊、磐梯山、安達太良山が眺められた。特に磐梯山と裏磐梯の湖は箱庭のようであった。
のんびり休んでから下山にかかる。来た道を少し戻ってすぐに左の分岐へ。樹林の中を下っていく。登りと同様に岩が苔むしていて滑りやすく注意が必要である。黙々と下り続けると、晴れてきて気温もあがり汗が噴き出てくる。
小沢を渡り沢の左岸をトラバースするように進む。清掃登山なので、ゴミを探しながら行くと、古いプラスチックごみがボロボロに崩れていた。やがて水の流れに乗り海まで汚染してしまうのだろうか。布滝からは早稲沢駐車場までは遊歩道となり、家族連れでも楽しめそうである。