9月 黒檜沢(檜枝岐川左岸、三岩岳)

場所 三岩岳
エリア 東北
日程 2018/09/09 〜 2018/09/10
コースタイム

9月9日(日)5:00郡山~7:25窓明の湯前の駐車スペース~国道352号沿いの橋から入渓~9:08登山道出合い~11:53最初の二俣を右へ~13:28二つ目の二俣を左へ~17:15ビバーク(標高1,700m付近)   9月10日(月)5:22出発~6:15登山道(稜線)~6:46避難小屋~8:22登山口

コース状況

 入渓して30分ほどは滝もなく淡々と進む。やがて5mくらいの滝が現れ、いくつか滝を越えると次第ゴルジュ帯になる。チョックストーンのある滝があり、大きな岩が多い印象だ。10mくらいの滝の左の藪を巻き少し進むと登山道と出合う。そこから30分ほど進むと4段の滝があり、ロープを出す。しばらく目立った滝もなく進むとゴーロ帯となり、一つ目の二俣に出る。右俣に進むとナメ状に沢形になってくる。二つ目の二俣は左俣の15mくらいの3段滝を登る。小滝が続いた後大きな3段滝が現れる。ここはロープを使い右側を大きく高巻くことにし、灌木と岩の混じる斜面をトラバースして越える。
 時間が17時近くなるが稜線までまだ標高差300mほどあり、本日中の下山は困難と判断しビバークする。できるだけ平坦な場所を探し整地してツエルトを設営した。幸い携帯電話が通じたため、会と家族に連絡できた。非常用に持参していたアルファ米が3つあったため、二人で分けて夕食とした。食料も水も十分あり不安なく過ごせたが、濡れた服の着干しはあまりいいものではなかった。レインウェアとシュラフカバーで寝たが、寒かった。
 翌日は4時に起床し、残り1個のアルファ米を二人でシェアして朝食とし、スポーツドリンクの粉末をお湯で溶かして飲み冷えた体を温めた。食事の後に外を見ると素晴らしい朝焼けだった。
 身支度を整え5:22に出発。稜線までの300mは急登で息が上がる。斜面はガレ場から草むらに変わり稜線に近付くと三岩が見えて来た。12~13分の藪漕ぎで登山道に出ると後は単純に下るだけだった。自分は初めてのビバークだったが、貴重な経験になった。天候に恵まれたことと、携帯電話が通じて遭難騒ぎにならなかったことは幸運に思われた。

ギャラリー