2021年5月 高旗山

場所 高旗山
エリア 東北
日程 2021/05/23 〜 2021/05/23
コースタイム

登山口 08:10 ~ 08:55 高旗山 09:40 ~ 10:30登山口

コース状況

 今月のハイキング例会は、16日に会津の大博多山予定だったが天気に恵まれず、日にち、山の変更と二転三転し、ようやく高旗山へということになった。
 昨日夜までけっこう強い雨が降り続いていたので、4月の定例ハイク同様また中止か決行しようかだいぶ迷ったが、近場でもあるし今朝の天気で判断をと決めていたので、青空が広がっているのを見て安堵した。
 今日は、しばらく山から遠ざかっていたM君も参加してくれるということで、源田温泉で待ち合わせて登山口へと向かった。
 高旗山は、花や紅葉の季節には子どもを連れてのハイキングなどで人気のある山だが、今日はまだ我々のほかには来ていない。
 鳥居をくぐりやや急な道を登り始める。昨日までの雨で滑りやすいかと思ったが、さらさらした地質の道は歩きやすく、雲が多く直射日光の射さない樹林帯は、かえって若葉の緑がしっとりと感じて心地よい。
 登り始めて間もなく、「熊出没注意!」や「ようこそ!! 開運 招き熊」と書かれた、可愛い絵入りの手製のポスターが細いブナの木に括り付けられていて、みんなの笑いを誘った。
 やや急な登りが終ると道は緩やかとなり、談笑しながらのんびりと歩いた。もう咲き終わったのか花はあまり見られなかったが、白い小さな花がわずかな群れをつくっていて、みんなでなんていう花だろうと話したが誰も分からなかった。エンレイソウも見られたがまだ葉だけだった。
 さらに登ってゆくと「おつかれさまです 元気回復処」と書かれた古い立札があった。いままで何回も登っている山なのに、意外と気がつかないでいた。
 いまは廃道となっている高旗鉱山跡からの道と合う尾根に着くと、道幅は広くなり山頂にある「宇奈己呂和気神社」への参道である雰囲気を醸し出してくる。
 ひと息入れ参道を登ってゆくと間もなく、木彫りの「仔熊の小太郎」が迎えてくれる。長い間一人ぼっちだったが弟ができたようだ。食欲旺盛なのか魚をくわえておりしかも箱入りであるが名前はまだないようだ。微笑ましい兄弟熊に、思わずみんなのほほも緩む。 
 ところどころ岩が露出した道を登ってゆくと両脇には、咲き始めのヤマツツジのオレンジ色が緑一色の世界に彩を添えてくれる。この山もヤマツツジが多く、もう少しすると華やかに彩られるだろう。
 鳥居をくぐり山頂に立てば、西から怪しげな雲が押し寄せてき始め、みな高旗山にしてよかったと納得だった。ただ風はなく穏かで、山頂手前で追い越された同年代の男女二人を交え、雲の下に連なる緑濃い安積山の連なりや、笠ヶ森、八幡岳、二岐山、猪苗代湖、阿武隈の山々を指さしては思い思いに景色を楽しんだ。
 登り一時間にも満たない山のハイキングだったが、十分新緑の山歩きを楽しめたハイキングだった。

ギャラリー
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