場所 | 大沢川左俣(三階滝) |
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エリア | 東北 |
日程 | 2022/10/23 〜 2022/10/23 |
駐車スペース8:05→三階滝8:14~9:30→二俣9:35→稜線10:26→1029m三角点11:12→二俣12:07→駐車スペース13:20
車で湖南側から御霊櫃林道に入り、大沢川を橋で渡る手前に駐車スペースがある。地形図で612mの標高点がある辺りである。前泊したテント等を黙々と片付ける。天候は時折小雨が降り、あまり良くないのだが、中止する程でもないので予定通りに出発する。
10分程でお目当ての三階滝に到着する。地元郡山市にある滝を登攀しようということで今回の山行が企画された訳だが、資料によると滝落差55mとあり、先週遡行した石筵川の銚子ヶ滝48mを上回るようである。実際には4段になっていて、1段目2m、2段目7m、3段目15m、4段目20mといった所で、3段目と4段目はロープを出した。
3段目は樋状で水流右を登ってから上部は右壁から登るが、トップのIさんが足をかけた所が崩れて、3~4m滑落してしまう。幸い、怪我はなかった。4段目は幅広の滝で右に斜上するバンド伝いに登る。どちらも落葉や泥がのっているので、見た目よりも慎重さを要する。
三階滝を無事登攀し、容易な5m滝を越えると右からナメ滝が合わさり、二俣である。水量比は3対1で少ないが、地形図上で傾斜の緩い右俣を選択する。滝は出てこないが、沢は深く切れ込んでおり、標高940mまで沢形が続いていた。最後は笹薮の急登となり10分程で標高1014m付近の稜線にでることができた。周囲はガスがかかり、風もあるため寒く感じる。
ここからピークを越えて1029m三角点を目指す。しかし、高さ3m弱の猛烈な笹薮に阻まれ、なかなか進まない。先頭交代しながら藪漕ぎを続け、やっと頂上部に達する。GPSで三角点を探すが、見つからない。やっと見つけた三角点は4つの石に囲まれ、地面すれすれの高さであり落葉に埋もれていた。点の記によると明治37年8月20日観測、基準点名は二俣、三等三角点である。
左俣を下降する。3m前後の滝が二つでるものの巻き下ることができ、二俣を過ぎると三階滝である。三階滝は4段目、3段目、2段目とラッペルを繰り返して安全に下降する。
標高差もなく短い沢なので午前中で終了するかと思ったが、ロープを使用したり藪漕ぎもあったため意外と手応えのある山行であった。また、左俣も難所はないので三角点を目指すのであれば、左俣のピストンが最短と思われる。(Y.T.)