場所 | 安達太良山 石筵川 |
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エリア | 東北 |
日程 | 2022/10/16 〜 2022/10/16 |
母成グリーンライン銚子ヶ滝駐車場 7:20→石筵川入渓 7:54~8:01→2段滝20m 8:59~9:50(休憩含む) →テン場(標高1200m) 10:36~10:44→二俣(標高1275m) 11:07→二俣(標高1375m) 11:42→二俣(標高1515m) 12:43→登山道下(遡行終了)13:03~13:27→船明神山分岐13:37→母成峠分岐14:30→銚子ヶ滝分岐15:04→母成グリーンライン銚子ヶ滝駐車場15:34
初めての石筵川は、流程は長く穏やかでナメの多い歩き系の美しい渓谷であった。
母成グリーンラインの駐車場を予定よりやや遅れて出発(私が遅刻したため)。一部、石筵ふれあい牧場からの車道を歩き、登山道を銚子ヶ滝へ向かう。銚子ヶ滝は鑑賞することなく分岐を通り過ぎて、和尚山へ登る登山道が石筵川を横切る所から入渓する。今日のメンバーは足回りがそれぞれで、沢靴フェルト、沢靴ラバー、地下足袋+わらじである。
始めは河原歩きだが、両岸に崖が出てくると、そこから落ちてきた巨岩でゴーロ帯となる。入渓から1時間弱で2段滝20mが出てくる。右壁から登り水流を突破する案も考えたが、時節柄シャワークライミングは冷たすぎる。よく見ると右壁の核心部にハーケンが2枚残置されている。最近の2~3年で崩落したらしく、小ハングとなり難易度が増している。ザイルを出しトップのIさんは膝をついてずり上がるが、自分には無理で残置ハーケンにスリングをかけてアブミで突破する。2段目は水流の右を登ると、見事なナメとなる。
3mの斜瀑を容易に越えると、綺麗なブルーの淵がある。再び、ナメとなり続く6m2条の滝も歩いて登れる。右から顕著な枝沢が入り、次の5m滝も斜瀑で容易である。
いつの間にか空は晴れ渡り、沢床にまで日が射しこみ、黄や赤の紅葉に囲まれていることに気付く。すると、標高1200m付近にテン場があった。対岸には水場となる枝沢を備え、平坦かつ広さも極上の物件であった。最近も利用者がいたらしく、河原には焚火の跡と鋸で切られた薪まであった。
さらに、10分程で最後の滝となる7m斜瀑があり、高さはないがなかなかの美瀑である。
標高1275m付近で水量比2対3の二俣である。右俣に入り、さらに美しいナメと淵を過ぎると、単調な河原歩きとなる。40分弱頑張ると、標高1375m付近で水量比3対2の二俣である。二俣から先は一気に水量が減り、その分ヤブがかかるようになる。前方には紅葉の船明神山が見えてくる。船明神山の岩壁の下を右へ回り込むと、安達太良山の本峰が姿を現す。頂上に立っている登山者の姿も確認できる位の距離である。振り返れば、赤く染まった和尚山も見える。
最後の二俣は水量比0対1で安達太良山からの右俣だけに水が流れている。左俣は水が枯れその分植物も小さくなり歩きやすくなる。登山道は多くの人が行き来しているので、その手前で遡行を終了。ギアを外して大休止した後、沼ノ平の火口を見ながら船明神山まで登り、石筵登山口に向けて下山する。石筵登山口まで10キロの看板に内心長いなと思うが、早足のパーティで2時間足らずで母成グリーンライン銚子ヶ滝駐車場に着いてしまった。(Y.T.)