場所 | 羽山 |
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エリア | 東北 |
日程 | 2024/02/17 〜 2024/02/17 |
針湯08:50 ~ 09:08登山口 ~ 11:25羽山11:55 ~ 12:00
東峰12:05 ~ 14:10蟹内経由針湯
阿武隈のまだ登ったことのない山へと、仲間と滝根町の羽山に登った。古い地形図には登山道は表記されておらず、県道小野富岡線田村市いわき市境あたりから藪漕ぎをすれば登られそうだと思い、調べてみたら既に同じルートで登っている人がいることがわかった。さらに神俣から登山道があることも分かり、今回は神俣から登ることにした。
神俣の針湯荘のある滝根町健康福祉センターにおことわりして車を置かせてもらい、支度を整えて歩き出した。阿武隈の藪山は意外と登り口がわからないことがあるので、数日前に用事でこちらへ来たついでに登山口を探しておいたのが良かった。広い道路を東に橋を渡り、T字路を左折すると間もなく羽山登山口の看板があり、看板手前を簡易舗装された農道を行くとまたもや羽山登山口の案内板があった。案内板に従って進むと三つ目の登山口標識があり、ここから登山道になった。
登山道というよりは林道のような道を林の中に入って行く。この辺に馬頭観音が鎮座していると記録にあったが見落としてしまった。道はまもなく掘割のような抉られた道となり、あまり歩かれてないのか枯れた杉の葉や枝が散乱し、倒木が道を塞いでいる荒れ道となった。
足元の悪い道を半信半疑で登り続けると雑木林となり、広範囲に伐採された跡地に出た。乱伐された荒々しい斜面からは逆光に重々しい姿の矢大臣山が望まれた。
ひと息入れていると同年代の男性が一人、軽快な足どりで登って行った。こういう人に出会うといつも羨ましいと思う。伐採地の端を登ると杉林のなかに丸太の階段があり、羽山登山道の看板があった。杉林を抜けると雑木林となり、カラッとした雰囲気は気分も明るくしてくれる。
ブナ、モミジ類などはどうにか分かるが、幹だけがあらわになった樹木の名を特定するのは難しい。いつも木々の名を知ることができれば、好きな雑木林の山を歩いても楽しいだろうと思うのだが。
落葉が散り敷かれた林床の、滑りそうな急坂を登るとケヤキ沢の看板があった。さらに急な雑木林を登ると沼の平の看板があった。広々とした尾根上の雑木林の地名が沼の平とは、不思議な感じだった。
さらに急になった尾根を登りきると、山頂標柱と三等三角点がある山頂に出た。笹が生い茂る雑木林の山頂は展望が無く、先の単独の男性が休んでいた。いろいろ話をすると地元の人だといい、東の峰には羽山神社が祀られているというので、いつものように参拝をと向かったが、岩の上に羽山神社の石碑が建てられているだけだった。
下りは滑り易い踏跡を外さないよう注意しながら下り、途中から林道を下ろうと下り続けた。荒れた道は林道だか作業道だか踏跡も判然としないところもあったが、疲れが出てもうそろそろ思われたころ林道に飛び出し、林道を下ってゆくと蟹内集落に出、針湯荘に戻った。
前に登った方の資料には、ところどころに分岐の標識が記されていたので、気をつけながら歩いたが気がつかなかった。見落としたのか別な道だったのかなんとも不思議な思いがした。
登山道のはっきりしない山は、ルートを探しながらになるので意外と時間がかかる。今回もちょっと時間がかかったかと思ったが、山は競争ではない、年齢的にはこんなものだろうと自分を慰めながらの山行だった。 (K.M)