場所 | 安積山 |
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エリア | 東北 |
日程 | 2024/03/11 〜 2024/03/11 |
滝登山口09:50 ~ 10:20熱海分岐10:25 ~ 11:55安積山12:15
~ 13:20登山口
朝、仲間から天気がいいから安積山への誘いがあった。昨日大滝根山でしんどい思いをしたので躊躇したが、窓から見上げる空は雲ひとつない青空、これはとばかりOKした。
滝登山口まで車入られるかと思ったが、林道途中からは車の腹で雪を削り取って平らになった雪道にくっきりと轍がついていて、駐車場に着くと既に一台の車があった。
登り口からしばらくは雪も解け地肌が出ていたが、すぐに雪の上の歩きとなった。10㌢ぐらいだろうか、締まった雪の上は歩きやすい。鳥の鳴き声も聞こえず、静かだなーなんていながら登る。
登るにしたがって積雪量も増え、はっきりとトレースがついている。人気の山らしく大勢の人が登っているのだろう。熱海からの分岐を過ぎ急坂を登って尾根に出ると、雪庇上の吹き溜まりはもぐると膝くらいまである。
この季節、たいがいこの辺まで登ると冷たい風が吹いているのだが、今日は全くの無風。二、三日前ぐらいまでは風雪状態の日があったのか、雑木林の木の幹には吹き付けられた雪が白くへばりついていた。
音もない雑木林と雪。水墨画の世界に入り込んだような豊かな気持ちになる。
第二、第三の急坂を過ぎ、頂上まで700㍍の標識を過ぎると山頂までの登りとなり仲間との体力の差が出てくる。
合わせてもらうのも気の毒なので先に行ってもらい、ときおりトレースを踏み外してもぐる足を引き抜き、己の体重を罵りながら後を追った。
山頂に着くと仲間は石に腰を下ろしゆったりとしていた。ほんとうにこの季節としては、年に幾日もないだろうと思われる日和。ザックを下ろすのも忘れ、360度の景色をカメラに納めた。
十分景色を楽しんで山頂を後にした。熱海分岐まで下ると熱海へのトレースがあり、熱海から登って来る人がいることにめずらしいと思った。私が若かったころは、夏でも冬でもほとんど熱海からだったが。
月曜日だというのにけっこう登って来る人がいて、しかも同年代と思われる単独の男性、女性の姿にまだまだと励まされた思いがした。
それにしても今日誘ってくれた仲間は、私と同じ大台に突入したというがその馬力と山への情熱には舌を巻くばかりだ。 (K,M)