場所 | 神籠ヶ岳 |
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エリア | 東北 |
日程 | 2021/02/28 〜 2021/02/28 |
林道駐車地点8:00→810m地点8:30~9:00→反射板 (1031m三角点手前)10:15~10:30→神籠ヶ岳山頂 11:39~13:20→(滑降)→林道駐車地点14:30
有名な観光地大内宿の駐車場手前から左折し、桧和田峠へ向かう県道湯野上会津高田線に入る。道路情報では冬期通行止めであったが、林業の伐採作業のため除雪してあった。林道のT字路手前に駐車して、直ぐ西側の尾根が本日の登路だ。沢が開いていて渡れないため道路を少し戻ってから尾根に取り付く。尾根沿いはヤブが多いので沢状の地形を利用してジグを切りながら徐々に標高を稼いでいく。今朝は快晴のため放射冷却により気温は-10℃まで冷え込み、堅雪の上にうっすらと新雪がのった状態でシールは効きにくい。
標高差100mを30分かけて登ると尾根上の平坦部に出た。ここで御一緒している郡山山岳会のパーティを30分程待った。ここからは南南西に向かう尾根を登る。ヤブが多く傾度もあるため、ラインどりに苦労する。さらに先程の雪質でシールが効きにくいため、木につかまりながら登る場面もあり、途中でスキーアイゼンをつける。眼下には大内宿、対面にはどっしりとした山容の小野岳が見渡せる。徐々に尾根が広がると1031m三角点手前には反射板が立っていて、展望も効き小休止するには良い場所である。郡山山岳会のK山さんからイチゴの差し入れをいただいた。
ここから尾根は西へ向きを変え、いままでのヤブ尾根から一変して、気持ちの良い平坦なブナ尾根となった。尾根は標高1100m付近から再び傾度を増す。途中でヒドンクラックを踏み抜き片足がはまってしまったが、積雪が浅く事無きをえた。トップに立ち踝までのラッセルを続けると頂上手前のプラトーに出た。疎林で気持ちの良い場所だが、新雪が緩んできてシールに団子状に雪が着くようになった。春山は団子とクラックなのだと妙に納得する
後続はこないが、少しでもトレースを延ばしておこうと一歩一歩頂上を目指す。最後の急登をこなすと平たい頂上に到着した。期待したとおり、北には飯豊連峰が望まれた。頂上で待つこと20分でI さん、Sさんが到着し全員が揃ったのは1時間後だった。ぽかぽか陽気の中、1時間40分も頂上に滞在して快晴のもと眺望を楽しんだ。
滑降は北へ向かう市町村境の尾根を北に向かう。広く尾根で緩傾斜のため自由にラインをとり滑りを楽しむ。注意すべきは太い樹の風下は必ず凹んでいること位である。
1303m標高点を過ぎても快適な滑りが続き、1181m標高点から派生する尾根の1本手前の尾根から東側にドロップすることにする。稜線は大きく雪庇が張り出しているが、高さ1.5m位の弱点から尾根上に降りることができた。そのまま、傾斜は強いが木の少ない右側の沢中を滑ることにする。今回はザラメ雪で安定していたが、状態によっては尾根上を滑った方が安全だろう。頂上からの左沢との手前で沢幅は狭まるが、二股を過ぎると幅広の斜面となりここも快適である。やがて台地状の伐採地に出る。林道らしき切り開きも横切っているが、そのまま沢まで進む。杉林の中を沢沿いに滑ると橋を渡り、キャタピラで踏み固められた林道に出て、出発地点まで滑っていくことができた。