2021年7月 富士山 剣ケ峯

場所 富士山
エリア 東海
日程 2021/07/21 〜 2021/07/22
コースタイム

7月21日 自宅18:00出発 → 水ヶ塚公園駐車場 22:10
7月22日 水ヶ塚公園駐車場6:00→(バス)→富士宮口新五合目(2400m)6:30~7:00→6合目(雲海荘)7:18~23→新7合目(御来光館)8:18→元祖7合目(3010m) 9:15→8合目(3250m)10:02→鳥居の上10:13~24→9合目(万年雪山荘(3460m))10:51~11:06→浅間神社12:20→剣ケ峯(3776m)12:40~13:11→御殿場ルート下山始13:28→赤岩八合館14:27→砂走館14:58→わらじ館15:00→宝永山分岐15:22→宝永第一火口15:55~16:05→富士宮口新五合目16:33

コース状況

 郡山市から東北道、圏央道、中央道、東富士五湖道路と乗り継ぎ4時間余りで水ヶ塚公園駐車場に到着、駐車料金1,000円也。気温は18℃と肌寒い位である。今回は小学6年生の長女と富士山頂を目指す。
 車中泊のためか、二人ともなかなか寝付けない。娘は4時間、私は2時間睡眠で朝4時過ぎに起床。朝焼けの富士山が美しく見とれてしまう。今日これから登る富士宮ルートから御殿場ルート、宝永火口が良く見える。
 シャトルバスの始発は6時のため、タクシーで早めに富士宮口新五合目へ上がる予定であったが、タクシーの台数が少なく回転が悪いので、結局50分待って1台目のバスに乗車。コロナ対策のため乗車前に検温所が設けられている。
 富士宮口新五合目の標高は2400 m、バスで一気にあがるため、高度に順応するために30分程休憩してから出発する。天気は良好で愛鷹山、伊豆半島、駿河湾がすごい高度感で望まれる。黙々と登ること2時間余り、元祖7合目でやっと標高3000mを超える。
 小屋の近くで休むとバイオトイレが臭いので、8合目を過ぎた鳥居の上で休憩する。上昇気流が発生しモクモクと雲が湧いてくる。
 9合目標高3500mまで達すると、少し前から頭痛を訴えていた長女を空身にして携帯酸素を吸わせることにした。酸素を吸入すると、目の前が明るくなるようで少しの間だけ上機嫌なのだが、すぐに効果がなくなるので、何度も繰り返し少しずつ登る。9合5勺を過ぎブル道との分岐で最後の休憩をとり、最後の登りとなる。鳥居をくぐると外輪山の一角、浅間大社に到着する。参拝してお札を買ってから、剣ケ峯を目指すことにする。最後の登りは足元が滑りやすい所だが、着実に登っていく。頂上では記念撮影の列が出来ていて10分ほど待った。
 天気が良く山梨県側は青空が見え、噴火口がすごい迫力である。長女はよほど疲れていたのか、ごつごつした岩の上に横になるとあっという間に眠ってしまった。
 10分程して目を覚ました長女と下山にかかる。静岡県側からガスがかかって寒い位である。ちなみに12時の富士山頂の気温は7.9℃であった(アメダスデータより)。
 下山道は御殿場ルートを下り、宝永第一火口を経て富士宮6合目に戻る予定。登ってきた富士宮ルートを下った方が早いのだが、目的は大砂走と宝永第一火口の鑑賞である。ガレ場をジクザクに下って行くが足元が悪く単調な下りが続く。御殿場ルートは標高差2300mのロングルートでトレランの人も見かける。すると年配の男性が走って登ってきて、下山中のトレランの人が見送りながら拍手している。足元を見るとなんと地下足袋ではないか、思わず「地下足袋ですごいですね」と声をかけると「今日、2往復目」と言い残して登って行った。1日で標高差4600mを往復する人がいるのに驚いてしまった。
 下ること1時間半で砂走館、すぐ下に大漁旗のはためくわらじ館に着く。ここからが大砂走で走りながら1歩で3m下れるといわれる。長女も大喜びで下るが、意外と距離は短く宝永山への分岐に着く。宝永第一火口は今から314年前に噴火したが、標高差700mの巨大な噴火口は地球のエネルギーの偉大さを見せつける。特に火口上部の岩壁が私の大好きな所なのだ。
 宝永山には寄らずに火口の底に降りていく。もう15時を回っているのに団体で登ってくるグループとすれ違う。おそらくガイドツアーだと思われる。足元は大砂走ほどではないが、もぐる砂礫で登っていくのは大変そうである。
 火口の底で最後の小休止。行動時間は9時間を超え、長女も相当疲れているだろう。最後の登り返しを頑張ってもらうことにする。私に先を歩かれるのは嫌いなようなので、先行してもらう。登り返しを終えて、山腹をトラバースして6合目を経て富士宮新5合目までは30分程であった。
 富士山登頂の最短ルートとはいえ標高差1370m、9時間半の行動と高度障害でかなり疲れたのだろう。帰りのバスで爆睡し、水ヶ塚公園駐車場に到着してもなかなか起きなかった。帰りは「富士山 天母の湯」で汗を流した。

ギャラリー