2021年6月 白水沢右俣大白森沢

場所 甲子山 阿武隈川水系白水沢右俣大白森沢
エリア 関東
日程 2021/06/13 〜 2021/06/13
コースタイム

「大黒屋」上駐車スペース出発7:30→白水沢入渓7:44→15m滝8:05→二俣8:40→大白森沢出合8:55→2段10m滝9:18~10:12→甲子峠11:10~30→甲子山分岐12:00→「大黒屋」上駐車スペース12:57

コース状況

甲子温泉「大黒屋」手前の駐車スペースに車を停め、身支度をして出発する。阿武隈川本流に架かる橋を渡り、甲子山への登山道から入渓する。入渓するとすぐに4m、10mの滝が連続し、直登する。続く堰堤を左岸から超えると吹上沢が右から合わさる。
 15m滝はザイルを出して直登することを検討したが、水量が多く冷たいので右岸から巻くこととする。12 m滝、大きな釜を持つ8m滝は右岸からフリーで直登するが、高さがあるため落口付近では慎重に行動したい。
 入渓から30分少々で6つの滝を架け、息もつかせぬ感があるが、この後、白水沢二俣までは滝も小さくなり、ナメも見られ穏やかな渓相となる。ガイドブックで紹介されている左俣は水量もやや少なく、地味な印象であった。今回は右俣に入り左沢の大白森沢を詰める予定である。
 二俣で小休止後、右俣を遡ること15分で大白森沢が左から合わさる。水量比は2:1である。大白森沢に入ると、今までは白水沢の名のとおり白っぽいクリームかがった岩の色が赤っぽい色に変化する。
 途中には崩壊地があり倒木が沢をふさいでいるが、二俣から平凡な沢歩きが続くこと30分、やっと2段10mの滝が現れる。下の滝は右壁をフリーで登るが、上の滝はザイルを出すことにする。Iさんがトップで右壁を登る。アングルハーケンを打ち、トラバース気味に左上するがスタンスが遠く、さらに木の根にプロテクションを取った後はホールドが乏しく足に体重を乗せるのが難しかった(フォローした私の感想)。
 続く滝は下からは6m、12mの2段に見えるが、登ってみるとさらに5mの滝が続いていた。水流の左脇をフリーで直登する。高さがあるため慎重に登った。
 小滝が連続し、水量比3:2で右沢を分けると間もなく水枯れとなる。沢形はしっかりと続いていてヤブもかからずに歩きやすい。途中に黒い物体があると思ったら不法投棄されたトラックのタイヤであった。段差が急になる手前から左のヤブに逃げて3分程で甲子峠の少し手前にピシャリと出ることができた。
 遡行時間は3時間30分程、ザイルを出さずに高巻けばさらに30分は短縮できると思われる。リーダーのSさんは「もう終わっちゃった」と残念そうであったが、シーズン初の沢登りに私はドキドキしっぱなしであった。

ギャラリー