2021年7月 栗駒山 ドゾウ沢、産女川

場所 栗駒山
エリア 東北
日程 2021/07/18 〜 2021/07/18
コースタイム

駒の湯温泉手前駐車スペース5:36→ドゾウ沢5:51~6:00→8m滝6:29→二俣(4:1)7:17→ドゾウ滝25m 7:33~7:56→右支沢出合(950m)8:38→鞍部下の雪渓9:23~9:42→藪漕ぎ10:00~→産女川(1060m)10:40~10:50→二俣(3:2)→笊森避難小屋12:53~13:15→栗駒山山頂14:00~14:33→イワカガミ平15:19

コース状況

 2008年岩手・宮城内陸地震で発生した土石流はドゾウ沢を流れ下り、当時の駒の湯温泉を建物ごと押し流した。また、尾根を隔てた産女川も地震により中流域で大規模な土砂崩れが発生し、沢が埋まってしまい遡行価値が失われた。今回はドゾウ沢から尾根越えをし、産女川の上流部だけでも再訪しようというノスタルジックな計画である。
 再建された駒の湯はコロナ禍のため休業中で通行止めとなっている。駐車スペースから慰霊碑の前を通り砂防ダムの作業道を利用して巨大な砂防ダムの上
から入渓する。沢は土砂で埋まり、両岸は地震により崩れた跡が痛々しい。
 すぐに新湯沢が左から出合い、二つ目の砂防ダムを越える。2~3m滝がでるものの河原歩きが続く。巨大な岩が積み重なるゴーロ帯と8m滝を越えると、沢幅が広くなり穏やかな雰囲気となる。二俣(4:1)から16分でドゾウ滝が現れる。意外と美瀑だが、直登できないので左岸の枝沢から高巻く。
 入渓から2時間30分程で産女川へ尾根を乗越すために、右支沢に入る。30 m滝は各自ルート取りしてフリーで越えるが、高さがあるので侮れない感じである。流れは細くなり鞍部下の雪渓に消えていた。梅雨明け直後で気温が高く、
冷たい雪解け水は誠に美味しかった。
 雪渓の右側の草付きを登り、藪漕ぎに入るとかなりの密藪で尾根の幅もひろく進むのに苦労した。さらに下りに入っても顕著な枝沢がないため、ずっと藪漕ぎを続け40分で産女川に降り立った。
 産女川は黒いナメが続き穏やかな渓相で、現れる滝は斜瀑で困難さはない。やがてナメの奥に雪渓がかかり、途中で切れて高さがあるため高巻くことにする。高巻は笹で滑りやすく結構大変で40分かかった。懸垂下降で沢床に戻る。二俣(3:2)は右俣に入る。最後の雪渓が現れ、笊森避難小屋は左岸の上にある。雪渓手前で休憩するメンバーと離れて雪渓を歩き、笊森避難小屋を通り過ぎてワタスゲの群落を見に行ってみた。昔、産女川を遡行して笊森避難小屋に泊った時の楽しい記憶を思い出した。
 笊森避難小屋には管理をされている方がいて、ドゾウ沢から産女川を遡行してきたと言うと熊の親子に出会わなかったかと聞かれた。

ギャラリー