場所 | 高湯 |
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エリア | 東北 |
日程 | 2022/02/23 〜 2022/02/23 |
高湯ゲート手前駐車場7:13→スカイライン8:28~40→小休止 9:35→井戸溝 10:50→ KO山荘分岐11:22→大根森12:15→五色沼大岩12:40~13:00→KO山荘分岐付近13:30→旧スキー場分岐14:13→高湯ゲート手前駐車場15:10
高山、吾妻小富士、一切経山など吾妻連峰東部の山域は、安達太良連峰とともに長年慣れ親しんできたふるさとの山々である。今週月曜日には950ヘクトパスカルまで発達した低気圧による猛烈な冬型気圧配置が続く中、コロナ禍でもあるし、近場の吾妻連峰を山スキーで逍遥した。
花月ハイランドを過ぎたヘアピンカーブの駐車場は車2台から3台分が2カ所除雪してあった。スカイラインを歩き高湯ゲートの手前の赤ペンキから入山する。本当の登山口は高湯ゲートすぐ先の小沢を渡った所からで、間違えてしまった。そのまま進み、堰堤の先で沢を渡り登山道に復帰する。
今回のコースは慶應吾妻山荘があるお陰で、緑や赤の布が目印として付けられている。
積雪のない時期には頭上高くにある目印が、豪雪の今年は膝位の高さや雪に埋もれているものもあり積雪の多さを示していた。また、吾妻連峰は針葉樹林が多いが、2日前の猛吹雪による着雪で枝だけでなく、幹までも真っ白になっているのには驚いてしまった。
スキーでさえ膝までもぐるラッセルが続き、井戸溝まで3時間40分近くかかった(2020年12月のコースタイムでは3時間もかからなかった)。気温はマイナス12℃前後と低く、厳しいラッセルを続けていても大汗をかかないのが唯一の救いだ。
慶応吾妻山荘の分岐に着くと、なんと5m先に若いカモシカがいる。カモシカも胸までのラッセルでなかなか前に進めないのが滑稽であった。
分岐から先は尾根状になり、風の影響から大きな吹き溜まりが出来ている。大根森の急登をIさんがジグを切って登ると、五色沼の大岩が見えてくる。強い向かい風の中、大岩に到着する。数メートル先まで行き、五色沼を見下ろしてみる。ホワイトアウト状態でほとんど何も見えなかった。岩陰でシールを外し滑降の準備をする。
滑降は沢沿いに下り、腰までのパウダーを味わう。が、傾斜が落ちると膝までの深雪のため、スキーが浮き上がらない。Sさんのスキー板は一番浮力があるようで、先頭でトレースをつけてもらう場面が多くなる。
慶應吾妻山荘の建物は樹林の中で見えないが、手前の雪原で小休止する。下りは傾斜が緩いのでトレースに忠実に戻ることにする。井戸溝は階段登高で登り返し、さらに傾斜が緩くなるとトレース上を歩行するノルディクスキー状態となる。深雪のため下りでも歩く場面が多かったものの雪質は良く、登りの1/3程度、2時間で駐車場まで戻ることができた。今回は、大雪後のラッセルを予想して控えめな計画のはずだったが、現実は厳しく、計画どおりには行かなかった。 (Y.T.)