2022年3月 大戸沢岳

場所 大戸沢岳 東尾根~山頂~中ノ沢滑降
エリア 東北
日程 2022/03/13 〜 2022/03/13
コースタイム

下大戸沢スノーシェッド7:00~7:30→東尾根合流(標高1166m) 8:25→ 1553m峰9:40~9:50→大戸沢岳11:05~11:48 → (標高1543m )小休止12:20~12:30→下大戸沢スノーシェッド13:09

コース状況

 下大戸沢スノーシェッドの手前には4台程の駐車スペースがあるが満車なので、桧枝岐側の除雪スペースに駐車させてもらった。道路を渡りすぐに東尾根の支尾根に取り付く。一部急な所もあるものの、1時間弱で東尾根に合流する。下大戸沢側が見え、対岸の三岩岳を見ながら小休止する。
 東尾根の幅は広く、樹間もゆったりとしてノンストレスで登高できる。1553m峰まで約2時間、残雪期に入りラッセルがないので楽ちんである。1553m峰の鞍部で小休止すると、山頂手前の斜面を登るパーティがゴマ粒のように見える。あまりの絶景にグループラインで写真を送ってしまった。
 緩斜面からダケカンバの疎林を通り、最後は無木立の斜面を直登する。出発から3時間35分で大戸沢岳のピーク(2070m)に到着する。標高点があるのは会津駒側の3つ目のピークだが、本日はここまで。
 燧ケ岳、日光連山等の眺望を楽しんだ後、滑降は予定どおり中ノ沢を滑ることにする。上部は無木立大斜面、雪質がザラメになり切れない重い雪なのが残念である。パウダーだったらどんなに素晴らしいだろうと思ってしまう。先行したボーダーの皆さんは高度を落とさないように北東尾根を回り込んでいるが、斜滑降はつまらないので沢床に滑り降りる。
 中ノ沢が屈曲するところが滝のようで急斜面となりデブリも出ている。左岸をトラバースして通過する。重雪で大腿四頭筋が疲れたので、三岩沢と中ノ沢の広い出合で滑降後2回目の小休止。全く素晴らしい眺めである。しかし、太腿程のブナの幹が雪の中から出ており、足元もデブリである。三岩岳稜線から巨大な雪庇が崩落し、大規模な雪崩がかなりの高さまでの樹木をなぎ倒したのではと想像した。
 下大戸沢は傾斜があり推進滑降をすることもなく、最後まで良く滑る。また、今年は雪が多く沢はほぼ埋まっていた。もし雪が少なくなり沢が開いても、左岸に沿って滑ればスノーシェッドの手前に出ることができそうだ。(Y.T.)

ギャラリー
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