2022年4月 鳥海山

場所 鳥海山 中島台~千蛇谷~新山往復
エリア 東北
日程 2022/04/02 〜 2022/04/03
コースタイム

中島台レクレーションの森駐車場 6:24 → 赤川橋 6:40→あがりこ大王 7:00 →905m標高点 8:47 → 標高1300m付近(急登手前)  10:10 →千蛇谷(標高1800m付近) 12:00→ 新山頂上 13:55~14:37 → 中島台レクレーションの森駐車場16:16

コース状況

 中島台からの鳥海山登頂、ひどく疲れたが、快晴に恵まれ、日本海、男鹿半島、奥羽山脈、月山と360度見渡せる大パノラマの絶景であった。

 中島台レクレーションの森駐車場に深夜11時半到着。この時点で車は2台だが、翌朝6時には30台以上と、バックカントリーの人気コースであることが伺える。
 予定の30分遅れで駐車場を出発。今年は雪が豊富なおかげで駐車場の積雪は1.5mあり、スキーで歩行開始。赤川の橋を渡り、進むこと十数分「あがりこ大王」に遭遇する。
 さらに進むと獅子ヶ鼻手前から鳥海山と稲倉岳を望む展望が開ける。しばらく樹林帯が続き、標高も徐々に上げていく。急な登りは少ないが風がないため、だいぶ汗ばんでくる。
 地形図の905m標高点を過ぎたあたりから樹林帯を抜け、進行方向の左側に鳥海山を望むようになる。右側には稲倉岳がそびえたつ。
 前日も天気が良かったので、テント泊をしたグループもいる。この辺りに来ると先行していたパーティを確認するようになり、結構な人数が山にいることが分かる。
 標高1300m付近から本格的な急登が始まり、この辺から何度も心が折れるがとりあえず足を前に動かす。標高1800m付近でなんとか急傾斜を抜け一息つける場所にくると、外輪山が見事に氷壁を成していることが分かる、圧巻の一言。
 半分位の登山者は途中から滑降を始め、頂上を目指す人は少なくなる。ほとんど白い氷と青い空の世界で距離感がおかしくなる。予想以上に頂上付近は風が強いようで、快晴にもかかわらずだいぶ寒く感じる。雪に埋もれた神社付近に着いた頃には疲労感でいっぱいだ。同行のT氏はそのままスキーで登高していったが、スキー板を外しアイゼンを装着して頂上を目指す。
 頂上からの眺望はすばらしく、雲がない快晴のため雪をかぶった遠くの山並みを眺めることができた。滑降開始。頂上から1800mあたりまでは、アイスバーンのため安全に滑降することに専念。下まで降りてくると雪もだいぶ緩んでおり楽しく滑降を続ける。
 905m標高点あたりからは林間コースとなり木に注意しながらの滑降。8時間かけて登ったコースも、滑降時間は1時間半であっという間に下りきり駐車場に帰ってくることができた。
 絶好の登山・山スキー日和であった。(A.S.)

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