2023年1月 簗部山

場所 簗部山
エリア 東北
日程 2023/01/28 〜 2023/01/28
コースタイム

曽原駐車スペース7:58→南西尾根1077m 小休止9:00~9:05→簗部山山頂10:28~10:48→北東尾根滑降 1216mまで10:56~11:25→登り返し→簗部山山頂11:47~12:05→南西尾根滑降→曽原駐車スペース13:49
※南西尾根 標高差 574m、北東尾根 標高差 292m(滑ったのは170m)

コース状況

 近くの山域でパウダースノーを楽しもうと初めて簗部山を訪れた。駐車スペースが分からず路駐していると、地元の方からゴミステーションのあるスペースに停めるように教えていただいた。
 カチカチに圧雪された車道をシール歩行し、入山地点からは林道を辿る。少し前に出発したパーティのトレースを利用させていただく。
 沢は埋まっておらず渡れないので、小さな橋を見つけて雑木林の尾根に取り付く。先行パーティに追いついたので、トレースの御礼を言って先行させてもらう。右から尾根が合わさり、広いブナの尾根となる。
 標高1050mを過ぎると、檜原湖からの西風がまともに吹き付けるようになる。雪面も風の影響で波打ち段差が出来ているため、風上側のカリカリ斜面も利用しながらのシール登高になる。また、寒気で気温は-10℃を下回り風に叩かれ続けて頬に痛みを感じる。
 標高1200m付近には地形図に表現されない小ピークがあり、これを過ぎると平坦な尾根の先に簗部山の山頂が見えてくる。最後の急登をジグザグに切り返しながら登ると平坦な山頂に到着した。予定どおり北東尾根でパウダーをいただこうと、雪庇の陰で準備をしていると後続のパーティも到着した。
 いよいよ北東尾根の滑降に移る。ブナの疎林で斜度も手頃で滑りやすい尾根である。ただし、新雪は20cm程度と思ったより少なくパフパフではなかったが、十分に楽しめた。次第に藪ったくなってきたので、標高1216mで滑降を中止する。正面にはグランデコスキー場が間近に見え、遠くに安達太良山が白く光って見えた。
 標高差170mをのんびりと登り返して山頂まで25分であった。再びシールを外して滑降の準備をして滑り始めるが、風の影響で波打つ雪面に苦戦する。風上側(西側)のカリカリ斜面は雪が少なく藪が出ているが、こちらの方がスキーも滑り楽な位である。標高1200m付近の小ピークも西側から難なく巻き下ることができた。標高が下がり風の影響が少なくなるとパウダースノーとなり、気持ち良い滑りを楽しむことができた。
 登高したラインよりもやや上流で沢に下りて、橋を探すが見過ごして登り返すことになってしまった。小橋を渡り、さらに林道まで階段登高で登り返す。林道もやや登っているためか滑らず、体力を消耗する林道歩きが続いた。体力をセーブするならば、小橋を渡ったらシールを貼った方が楽だと後から思った。
 標高差600m弱の簗部山は思っていた以上に登高、滑降とも足ごたえのある山で、厳冬期の寒さも体感でき良い経験となった。(Y.T.)

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