2023年3月 平標山(西ゼン)

場所 平標山
エリア 北陸
日程 2023/03/20 〜 2023/03/20
コースタイム

土樽バス停7:45=湯沢駅前8:08/8:27=平標登山口9:05/9:18→ヤカイ沢分岐9:41→平標山山頂12:17~50→(西ゼン滑降)→滝の難所13:37→毛渡橋登山口 15:40

コース状況

 今日は西ゼンを滑降するため毛渡橋登山口に車をデポし、路線バスで越後湯沢駅前へ。ちょうど通学時間帯で地元の小中学生のためのスクールバスとなっているようだ。越後湯沢駅ではスキー場に向かう長蛇の列に並び、西部クリスタル行きの増発便に乗り継いで平標登山口へ到着した。
 昨日と同じように杉林の中を進み、鉄塔の手前からピンクリボンの目印に導かれてヤカイ沢へ左折する。左岸の尾根を右から回り込み、急な斜面を登る。シールに雪ダンゴが付着し、スピードが上がらない。出発から2時間で標高1650m付近の尾根上に出ると樹林帯を抜ける。今日もピーカン、遠く富士山までが見渡せた。
 たおやかな白い尾根を辿ると、登山口から3時間弱で平標山山頂に到着する。頂上付近は灌木で凸凹のため、平標新道側の鞍部まで歩いてから西ゼンに滑り込む。上部は広大なカール状で2日前に降った新雪がやや重いが十分に滑りを楽しむ。昨日、平標山山頂から6、7名が滑っていたが、シュプールは台地上の所までで登り返したようだ。何やら嫌な予感がするが、先へ進むことにする。
 狭くなる手前で右沢に入り滑降すると、核心の滝場となる。雪解けが進み、斜度45度の斜面にはクラックが入り不安定な積雪もあり、非常に難しい状況である。トップのIさんが左岸を大きくトラバース。足元から表層雪崩が発生する。さらにキックターンを繰り返して高度を下げて何とかクリアした。
 さらに、その下流は左岸からの全層雪崩によるデブリ地帯となり、大きな茶色い雪塊が累々と積み重なっている。大きなものは車程の大きさもあり、とても滑れる状態ではない。スキーを脱いで500m程下りデブリ地帯を脱出する。
 右岸からの1本目の沢はデブリで埋まり、2本目の沢(イイ沢)にはシュプールがあった。緊迫した状況から解放され、沢幅も広くなりシュプールを頼りにツリーランを楽しむ。左から平標沢が合わさり、仙ノ倉谷の右岸から左岸に飛び石伝いに容易に渡渉する。毛渡沢との出合付近にある群大ヒュッテを左上に見て、右に橋を分けると林道となり推進滑降する場面が多くなる。
 何度か雪解けのためスキーの着脱を繰り返しながら、距離にして4km、30分程で道路を右折しJR上越線と関越道の橋梁の下を通り毛渡橋登山口に到着した。(Y.T.)

ギャラリー