2023年4月 石見堂岳

場所 石見堂岳
エリア 東北
日程 2023/04/09 〜 2023/04/09
コースタイム

国道112号線大越川橋7:44 → 868m標高点手前8:45~8:55→980.4m三角点峰 9:31→石見堂岳11:33~11:45 → 980.4m三角点峰13:31 →大越川橋 14:25

コース状況

 朝4時30分過ぎに外に出ると郡山市は季節外れの雪だった。福島市から県境のトンネルを抜け米沢市に入ると路面はシャーベット状である。
 天気予報では昼頃には晴れる見込みなので、それを信じて大越川橋を出発する。今年は2月から気温が高かったため寡雪であり、スキーを履いて尾根を登れるのが嬉しい。786m標高点まではヤセ尾根でありブッシュが出ているため、東側の雪堤の上を歩く。新雪は20cm位積もり、山は純白に雪化粧している。
 980.4m三角点峰は過去の記録では東側をトラバースしているが雪庇にクラックが入っているため、西側のブッシュ帯をトラバースする。藪が濃いため、私は途中でスキーを脱いだ。鞍部まで標高差40mも下り、1011m標高点ピークへの急斜面を登る。尾根は広がり疎林となり、3つの饅頭のような小ピークを連ねて石見堂岳に続いている。木々にはヤドリギが多く、秘境感があり素晴らしい尾根で、その証拠にクマの足跡が2カ所で横切っていた。
 しかし、尾根は長く風は強く冷たい。2時間近く地道にラッセルを重ね石見堂岳の頂上部に着く頃には、天候は我々の期待を裏切り吹雪となった。それでも前進を続け、頂上の目印となる石見堂岳の岩まで辿り着く。天候の回復が見込めないため、ここから滑降し戻ることとする。
 滑降は新雪で斜度が緩いためあまり滑らず、小ピークの登り返しは訓練用の重荷により大腿四頭筋には良いトレーニングとなった。難所の980.4m三角点峰はスキーを担いて登り返し、東側の雪庇上を慎重に通過する。山頂から大越川橋までは2時間40分もかかり、長く消耗する下りとなった。
 もし、赤見堂岳まで往復すると、さらに2時間以上かかることから、天候と雪質に恵まれさらに早立ちする必要があると思われた。(Y.T.)

ギャラリー