場所 | 矢大臣山 |
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エリア | 東北 |
日程 | 2024/02/13 〜 2024/02/13 |
川羽内登山口09:45 ~ 11:40矢大臣山12:10 ~ 13:30川羽内登山口
今年は2月になってもあたたかな日が続いている。平日とはいえ仕事を引退した身としては、こう陽気がいいとつい山へと気持ちを誘われる。というわけで今日は矢大臣山に登って来ました。
いつもなならどんな山でも、遅くても8時ごろには歩き出すのですが思いつきでのハイキングなので、今日は登山口を発つのもゆっくりでした。
さすが平日、登山口には一台の車もありませんでした。あぜ道のような道を辿りうす暗い杉林に入ると、さすがに日が当たらなければ気温は低いのか道は固く凍みており、霜柱もそこここに。霜柱を踏んだ時に崩れるザクザクという音も心地よく響きます。
杉林を抜けると正面に、春の日を浴びて明るい矢大臣山が望まれ、山頂まで2900mの案内板がありました。そこからは雑木林のなかを辿るようになり、北側の日陰は固く凍みた雪道。日向はすっかり雪も解けて、早春の柔らかな土道が交互に現れる変化を楽しみながら登りました。
やがて3本の大橅がある広場のベンチが置いてあるところに出ました。休息所になっているようです。昔はこの辺はブナ林で「湯沢橅(ブナ)ものがたり」と、この地域の歴史を説明した看板がありました。
一時休息をとりさらに雑木林の道を辿ります。おもな木々には名札が付けられていて、樹木に関心のある人には大いに参考になります。山腹を捲くように道を辿り、階段を登ると間もなく大きな石が現れ「長持石」といわれの書かれた看板もありました。
さらに明るい雑木林のなかをのんびり登って行くと、水場への分岐に出ました。水場はまだ雪に埋もれていました。水場への分岐を過ぎ最後の急な登りを終えると頂上広場でした。
広い芝の頂上広場を西へ進むと、アンテナと展望台の建つ山頂でした。春にはヤマツツジやアズマギクなどが咲いて賑わう山頂広場も、まだまだ冬枯れの色。しかし展望台に上がって眺める雲ひとつない眺望は、遠く那須連峰から安積山の連なり、近くは大滝根山、万太郎山、羽山など阿武隈の山々が望まれ、ゆったりと景観を楽しむことができました。
展望台を下り、斑に雪の残る山頂の祠の前でのんびりと至福のひとときを過ごし下山しました。 (M.K)